45: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:08:27.62 ID:nY0iWbpOO
「……」
「……」
運転席と助手席に並んで座る俺と美穂は会話もなく、お互い顔を赤くしていた。我ながらよくもまぁあんな臭い台詞を吐いたものだ。気まずそうなオーラを出している俺たちを後部座席に座る加蓮はへー、ふーん、そうかぁ、と単語を発さず1人納得したようにニヤニヤしている。これは当分2人しておもちゃにされそうだ。
「コホン! 俺たちのことはともかくとして、結局何の成果も得られなかったな」
埼玉まで来て分かったことは結論俺たち以外の人はいないこと。芳乃の石像やでたらめな時間や気象を説明するに足りるものは一つとしてなかった。両家のテーブルの上にメモを貼っておいたけど、家が近い李衣菜はともかくとして埼玉から事務所まで歩いて来るのはいくらカリスマギャルでも無理がある。下手に動かない方がまだ安全だろうな。
「ヒャッハーしてるモヒカンがいた方が良かった?」
「そうとは言ってないけども」
んな世紀末を望むほど荒んではない。
143Res/165.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20