33: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:54:58.09 ID:nY0iWbpOO
「しかし芳乃の石像か」
神殿に飾れば崇め奉る人が集まりそうだな、と不謹慎なことを考えると顔に出ていたのか肇と悠貴はやや引いた顔をしている。
「でももしかしたら他のみんなも芳乃みたいに石像があるかもしれないな……後でみんなで手分けして部屋の中見てもらっていいかな? 流石に俺が何度も何度も女の子の部屋開けるわけにはいかないからね」
変なことしちゃダメですよ、と2人は釘を刺して部屋を出る。石像に触れても声を上げる様子はない。いや、もしかしたら。
「じー……」
「じーっ……」
「……変なことしようとしたわけじゃないです、はい」
部屋から出たと思った2人が不埒なものを見る目で俺を見つめていた。決して胸を触ったら復活すると考えたわけじゃないです、はい。あまり長居すると余計怪しまれそうだから俺も出る……。
「……たー、…を……る……してー……」
「えっ?」
今、芳乃の声がした? 振り返るもそこにあるのは一歩も動かぬ石像。色々起きすぎて疲れているのかな俺……。
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