34: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:56:06.21 ID:nY0iWbpOO
「亜季さん、このカレーですけどスパイスをどんな配分で入れたんですか? 今後の為にも教えてください」
「お嫁さんにしたいアイドル殿堂入りの響子殿にそこまで言われるとは! いやはや、ネイビー冥利につきますな!」
「オレガノ、シナモン……あと何でしたっけっ? ヒトリデデキルモン?」
「カルダモンですよ、悠貴ちゃん」
夜は亜季が作ったカレーを食べる。金曜じゃなくてもカレーを食べるんだなと聞いたら疲れた時にはこれが一番であります! と返って来た。まぁ確かに体が弱りつつある時ってなんだか無性にカレーを食べたくなるし、作り置きも出来るから良いかもしれないな。毎晩だと流石に飽きるけど。亜季だけに。
「何か面白いことありました?」
「へ?」
ちょっとうまいこと言えたって顔をしていたのだろうか。美穂の頭の上にハテナが浮かんでいた。
「コホン。それで肇、さっき見てもらったけど、どうだった?」
「他の部屋も見て回ったんですけど、芳乃さんの部屋以外もぬけの殻って状態で」
「ってことは芳乃の石像だけが寮の中にあった、と」
やはり他のみんなも石像になって部屋にいる、なんてことはなかったらしい。でもなんで芳乃だけが?
「うーん……」
「どうしたの美穂、何か考えごと?」
カレーにも手をつけず頭を働かせる美穂を見て加蓮が俺の代わりに聞いてくれた。
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