111: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:16:00.90 ID:nY0iWbpOO
「亜季っ!」
「いやー、すみません皆さん。功を焦ってしまいましたな。どうやら私はここまでのようであります……! ですがみなさんならきっと……悪い夢から醒めることが出来るはず……! 美穂殿! 一足先に現実に帰ります! だからその時は……」
一緒に誕生日を祝いましょう――。彼女は最後にそう残して消えていった。エアガンだけを残して。
「てめぇ!!」
P「おっと!」
「きゃあ!」
我慢の限界だった。自分が消えてしまうこともお構いなしに俺は忌々しく笑うもう一人の俺に殴りかかる。だけどそれもかわされて、俺と立ち位置が変わり美穂を捕まえる。
「美穂ちゃん!」
「ダメです卯月ちゃん!」
夢邪鬼に飛びかかろうとした卯月を藍子が静止する。
「離してください!」
P「大人にならないネヴァーランドを望んだのは君だ。俺は君の本心に従ったまでなんだけどなぁ……まぁいいや。もうこうなったら新しい夢を作るしかないな……というわけで、せっかく生き残ったみんなは引き続き新しい夢に招待するから大人しく待ってる事だよ」
「美穂ぉー!!」
美穂を抱えた夢邪鬼は当たり前のように空を駆け上り見えなくなってしまう。取り残された俺たち5人はただただ目の前で繰り広げられたタチの悪いイリュージョンに呆然とするしかなかった
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