女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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168: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:32:10.85 ID:xdKyTgMJ0
女「……」
糸が切れたように、彼女は座り込んだ。
男「だ、大丈夫!?」
169: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:32:41.01 ID:xdKyTgMJ0
男「ちょっと、ごめんよ」
僕は彼女の羽織ってるコートに手をかける。
男「はい、ハンカチ」
170: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:33:12.75 ID:xdKyTgMJ0
彼女がどんどん、可愛らしい存在に見えてくる。
頼りになって、真面目で、誠実で。
ちょっぴりポーカーフェイスな彼女だけれど。
171: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:34:41.77 ID:xdKyTgMJ0
女「それは失礼な言い方です。ずっと好きです」
音が出ていたら、間違いなく「ゴゴゴゴ」と後ろからしているような感じだ。
とてもストレートに「好き」と言われて少々照れつつ、僕は答える。
172: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:35:22.15 ID:xdKyTgMJ0
男「……えっと、そろそろプロジェクションマッピング始まっちゃうけど」
腕時計に目をやると、あと数分で始まる時間になっていた。
女「男さんは、どうしたいですか?」
173: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:35:51.15 ID:xdKyTgMJ0
こうして僕らの一日は終わった。
クリスマス当日、僕に彼女ができたのだった。
サンタさんからのプレゼントなんて言い方はおかしいかもしれないけれど。
174: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:36:33.52 ID:xdKyTgMJ0
女「デート、しましょう」
クリスマスの次の日、朝から電話がかかってきて、カフェに呼び出された僕に、彼女はこう宣言した。
男「えーっと、今から?」
175: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:37:04.71 ID:xdKyTgMJ0
男「そうなんだ」
女「はい。男さんは、何かご予定ありましたか?」
男「あったら来れてないと思うよ」
176: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:37:30.52 ID:xdKyTgMJ0
女「確かに、ほとんど会話無しでしたね」
男「だから、今日はこのままお茶にしない?」
女「お茶」
177: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:37:57.77 ID:xdKyTgMJ0
女「もちろん、構いません」
「それに」、
女「私も男さんのこと、もっと知りたいですから」
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