武内P「私をドキドキさせたい?」小梅「……うん」
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4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/12/08(日) 17:44:37.37 ID:obxw+A5Q0
※ ※ ※



「プロデューサーさん……何してるの?」


初顔合わせから三週間ぐらいがたった頃。
ソファに座ったプロデューサーさんが、目の前の机に並べたノートPCや書類と睨めっこしてたから、隣に座りながら聞いてみた。


「白坂さん。今後の方針のことで、少し考え事をしていまして……」

「うまく……いってるんだ」

「……わかるのですか?」

「うん。なんとなく」


プロデューサーさんは自分から詳しいことは教えてくれない。
そのことに美嘉さんは不満そうにしているけど……うん、これはプロデューサーさんが悪いかな。

ちゃんと私たちがうまくいくように準備はしてくれるし、こっそり様子を見に来てくれる。
でも口に出して説明するのは最低限だから、こっちから察しないとダメになっちゃう。

……でも私は、私だけがわかるっていうこの状況が、なぜだか楽しく感じちゃう。


「プロデューサーさん……眉間にシワが寄ってたけど、深刻じゃなかったから。嬉しい悩み……って言うのかな?」

「……そうですね。驚きと戸惑いが大きいですが、喜ばしいことなので……嬉しい悩みというやつです」


最初は話すつもりはなかったんだろうけど、プロデューサーさんはパソコンの画面を私から見やすいように動かしてくれた。
プロデューサーさんに寄りそうように近づいてのぞき込むと、画面には見覚えのある写真が表示されている。


「これ……宣材のために撮った、私たちの写真……だよね?」

「はい。貴方たち全員が上手く撮れているのですが……写真を送った出版社から、これを来週の雑誌に載せたいと言われまして」

「宣材の写真を? それも来週の雑誌に?」


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