ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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54:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 23:09:43.18 ID:kNKMPaOnO
「この1年、わしはずっと君を監視しておった」

ダンブルドアはそう言って、年端のいかない子供に深々と頭を下げて、心から謝罪をした。

「すまなかったのう」
「いえ、気にしていません」

たしかに度々視線は感じていたが、校長のそれはあくまでも教育者としてのものであり、監視というよりは、見守られていたに近かった。

「組分け帽子によってスリザリンに選ばれた君が、どのような少年なのか気になってのう」
「僕は普通の子供ですよ」

素っ気なく言うと、校長は見透かしたように。

「特別扱いは好かんか?」
「はい。目立つのは嫌いです」
「君は欲がないのじゃな」

どうだろう。それは違うとハリーは思った。

「僕はわりと欲張りですよ」

今回、何もかもを失いそうになって。
ハリーは最後まで諦めず、全てを守った。
それはある意味傲慢で、欲深いと思われた。
けれどダンブルドアは首を振って、否定する。

「君は優しいのじゃ。欲張りなどではない」

ちょっとだけこの老人を尊敬しようと思った。


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