環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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65: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 22:57:01.59 ID:5yCClcPC0

いろは「あんまり面白い人間ではないですけども・・・。私は結構浮いるというか、そんな感じの人間なんです。流行っている物がよく分からなくて、クラスに馴染めなくって、疎外感を覚えることがあって・・・」

いろは「クラスメイトと一緒にお昼ご飯を食べたり、どこかに遊びに行ったりする時間はあっても、その時間を楽しいと思ったことはほとんどありません・・・」

いろは「でも、ひとりになるのは怖くて、嫌われないようにニコニコしていたら、考えていることが分からないって言われて不審に思われてしまって・・・」

いろは「もっと本音を出せたらって思うんですけど、やっぱり怖くてできなくて・・・。状況を変えたい私と怖がる私に挟まれて毎日が息苦しかったんです・・・」

いろは「あっ・・・。なんかネガティブなことばっかり言ってますね私。すいません・・・。こんなこと聞かされても気分悪いですよね・・・」

桜子「 |ううん。続けて| 」


いろは「でも、そんなつまらない私の人生ですが、万年桜の噂を知ってからは変われたんです」

いろは「万年桜の噂の内容は、非現実的で非科学的で雲を掴むような話なのに、『友達に会えるまでいつまでも眠っている女の子』という部分が、私にはすごく神秘的に感じられて、興味を惹かれました」

いろは「もし私がこの女の子に会えたのなら、こんな私でも友達になってもらえるのかなって思って、期待に胸を膨らませました」

いろは「噂を調べ始めてからは大変でしたけど、全然苦じゃなかったです。本音で語り合える友達ができるかもって思ったら、すごく楽しみだったから」

いろは「そうしてようやくここに辿り着いて、あなたと会えました」

いろは「あのっ・・・そんな訳でして・・・」

いろは「それでは、改めてもう一度聞いてもいいですか・・・?」

いろは「こんな私ですが・・・・私の友達になってください!」



   パァァッ。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+*゚ ゜゚*☆



いろは「わっ?!」

いろは「えっ・・・ええっ・・・?!」

いろは(曇っていた空が急に晴れた・・・? それに枯れていた木が一気に色づいて満開の桜になった・・・!)

いろは(春風みたいな暖かい風も吹いてきた。肌に当たるのがとても心地よい・・・)

いろは(そんな風に乗った無数の花びらが桜吹雪になって、地面が桜色に染まっていく・・・。なんてきれいなの・・・・)

いろは(桜吹雪と一緒に漂ってくる桜の柔らかくて甘くて良い香り・・・。自然と深呼吸しちゃう)


 ......ファサ

いろは(あっ、風が当たって、万年桜さんが被っているフードがめくれて顔が見え―――)

桜子「 |・・・・| 」ニコッ

いろは(わっ?!//// すっごい美人・・・////)


桜子「 |開花、満開、桜花爛漫。全てのつぼみが花開いて、私の中に溢れている| 」

桜子「 |ありがとう、私の事を見つけてくれて。ありがとう、私と友達になりたいって言ってくれて| 」

桜子「 |私の名前は桜子| 」

桜子「 |喜んで、私はあなたの友達になります| 」ニコッ

いろは「あっ/// は、はい・・・////」ドキドキ





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