環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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62: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 22:37:08.46 ID:5yCClcPC0
いろは「なるほど、宝箱に入っている物は万年桜さんと親しかった人からの贈り物だったんですね」
いろは「あっ、なんかすみません・・・中に何が入っているのかずっと気になっていたものでして・・・」
桜子「 |ううん。気にしないで| 」
桜子「 |これらを私に贈ってくれた友達はね、みんなずっと昔に亡くなってしまっているけれど・・・」
桜子「 |でも、こうして見ているとその時の記憶が蘇ってくる。まるでみんなが生きていた過去に戻ったみたいな感覚になる| 」
いろは「そうですか。ではその宝箱は、万年桜さんにとって小さなタイムマシンですね」
桜子「 |タイムマシン・・・? あっ・・・・・・・・・―――| 」
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桜子『 |ところで、色々な物が入っているだけのこの箱が、どうしてタイムマシンなの?| 』
いろは『ここにある物は、みんなからもらった私の大切な宝物。中身を見るだけで、こうしてその時の記憶が蘇ってくるから、それをまとめたこの宝箱は、私にとって小さなタイムマシンなの』
桜子『 |それはタイムマシンとは言わない。タイムマシンとは時間遡行を可能にする装置の事| 』
いろは『桜子ちゃんはまだ生まれたばっかりだからよく分からないかもしれないけど、これから長く生きていればきっと、素敵な思い出がたくさんできて、この宝箱がタイムマシンなんだっていう、その意味が分かる日が来ると思うよ』
桜子『 |いくら長く生きてもそんな日は来ないと思う| 』
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桜子( |―――・・・・・・・・・・・・そんな日が来たよ、いろは。600年掛かっちゃったけど、タイムマシンの意味がようやく分かったよ| 」
いろは「お手紙の続き、まだありますよ。読みますね」
桜子「 |うん。お願い| 」
桜子( |そういえばいろはが私に贈ってくれた思い出の物は何かないのかな? 今読んでもらっている手紙自体がそうなのかな?| )
いろは「そして、私からも桜子ちゃんに一つ贈り物があります」
桜子( |あっ、やっぱり何かあるんだね。宝箱の中には入っていないみたいだけど、なんだろう| )
桜子( |私の事をあんなにも大切にしてくれた人からの、私への贈り物。緊張する| )
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