環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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46: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 19:12:43.95 ID:5yCClcPC0
ねむ「・・・・・・・」
ねむ「・・・・・な、なんというか・・・言葉が出ないね」
いろは「うっ、うっ・・・や、やちよ、さん・・・わ、私・・・」
やちよ「ええ・・・いいわよ・・・」スッ...
ぎゅ・・・・・
いろは「ご、ごめんなさい・・・うっ、ぐすっ・・・悲しくて悲しくて・・・涙、止まらなくて・・・」ポロポロ....
やちよ「気にしないで。私の胸くらい、いくらでも貸すわよ・・・」ギュッ....
いろは「桜子ちゃん・・・。これは本当に桜子ちゃんの記憶なの・・・?」
桜子[コピー → 本物]「 |うん| 」
いろは「どうして・・・どうして今まで黙ってたのっ? こんなに大事なこと・・・・」
桜子「 |聞かれなかったから| 」
いろは「聞かれなかったからって・・・?! そんなっ、キュゥべえみたいなこと言わないでよ・・・!」
灯花「お姉さま・・・。その桜子はほとんどキュゥべえなんだよ・・・」
いろは「えっ・・・?」
灯花「人類や人類の生み出した程度のものがキュゥべえの知識量に耐えられる訳がない。それは桜子も同じ」
灯花「でも桜子はキュゥべえのネットワークと繋がった。その時に桜子の人格や感情は完全に破壊されたんだと思う。だけど・・・」
ねむ「だけど一点、お姉さんに会いたい、その単純明快で、そして一心一途な想いだけがかろうじて桜子の自己同一性を繋ぎ留めた・・・ということかな?」
灯花「うん・・・・」
ねむ「それでなくとも、ただでさえ桜子は計り知れない精神的ストレスを数百年もの長い間受け続けていた。人間なら到底耐えられないような強いストレスをね」
ねむ「それでも今こうして桜子が桜子として存在していられるのは驚天動地の奇跡と言える」
ねむ「事実は小説より奇なり。空想を広げて数々の珍事を書き綴ってきた僕だけれど、さすがにこれほどの奇跡は想像の切れ端すら掴んだこともないよ」
ねむ「だからお姉さん。この桜子に対して色々と気に食わないことがあるかもしれないけど、どうか嫌わないでやってほしい」
いろは「気に食わないことなんて何もないよっ! 何があっても絶対嫌いにもならない! 桜子ちゃん、ずっと、いつまでも私の側に居ていいからっ!!」
桜子「 |うん。ありがとう。嬉しい| 」
いろは「ごめんね・・・ごめんね・・・。今まで気が付いてあげられなくて・・・っ! これからは私と一緒に生きようね・・・っ!」
やちよ「・・・・・・・・・・」
みふゆ「・・・・・・・・・・」
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