環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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41: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 17:08:12.26 ID:5yCClcPC0
キュゥべえ「柊桜子。ボクに提案がある。君のタイムマシン開発をボクたちにも手伝わせて欲しい」
桜子「 |なんで手伝いたいの?| 」
キュゥべえ「君はずっとこの鏡の魔女の結界の中にいるようだけど、外はどのような状態か知っているかい?」
桜子「 |知らない| 」
キュゥべえ「環いろはの妹、環ういが生み出した魔女が、回収の固有魔法を使って成長し続けて、厄災を世界中に振り撒いている。これを打ち倒せる程の力を持った魔法少女が誕生する見込みはない。人類が文明を宇宙に移すだけの科学力もまだない。だからそう遠くない将来、地球の文明は完全に崩壊するだろう」
キュゥべえ「ボクらのエネルギー回収ノルマを達成する前に、このような結末になるのは、ボクたちとしても不本意だ」
桜子「 |あなたたちが手を貸して人類を宇宙に逃がしてあげればいいのでは?| 」
キュゥべえ「それはできないよ。ボクたちと人類では文明としてのレベルが違い過ぎる。知識を与えようとしても、人類は理解できないし、扱えないよ」
キュゥべえ「そこで君が開発しているタイムマシンだ。ボクたちはこのような人類の結末を変えられるなら変えたい。タイムマシンで時間遡行をすればそれも可能なはずだ」
桜子「 |あなたが私を手伝うことによって、私に何か得があるの?| 」
キュゥべえ「君が有している実験装置を見るに、タイムマシンを実現させるのに、重要ないくつかの要素が足りていない。例えば、時空連続体を歪ませる程の超重力とか、時間遡行先の正確な座標計算プログラムとか」
桜子「 |・・・・・うん。それらはどうしても作れなくて困っていた。あなたならできる?| 」
キュゥべえ「ブラックホールの重力構造や、観測可能な宇宙の外側を含む宇全体宙の膨張速度といったデータは提供可能だ。ボクたちの科学力と君の魔法科学力が合わされば、タイムマシン実現の可能性は飛躍的に向上するはずだよ」
桜子「 |分かった。手伝って欲しい| 」
キュゥべえ「ありがとう柊桜子、助かるよ。それともう一つ提案がある」
桜子「 |なに?| 」
キュゥべえ「君がボクたちのネットワークに接続してみないかい? ボクたちの知識は、とてもじゃないけど口頭では伝えられないからね。仮にできたとしても恐ろしく時間がかかる」
キュゥべえ「だが時間はかけられない。地球の文明はもうすぐ環ういの魔女によって崩壊する。この鏡の魔女の結界もいずれ呑み込まれる。ボクたちに残された時間はそう長くない。それに、君だって早く環いろはに会いたいだろう?」
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