熊野「裏世界ハンティング」
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20: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 21:27:19.87 ID:NBL3UyTw0
熊野「あら……提督、鳥居が」

( T)「ああ」


振り返ると、『入口』である鳥居はなく、ただ鬱蒼とした森が広がるばかり
踏み入れたが最後、後戻りは出来ないという『奴ら』の歓迎方法だ


( T)「この場所……俺らは『裏世界』と呼んでいるが、基本的に一方通行だ。退けば最後、二度と戻れない」

秋月「で、出口は……?」

( T)「勿論あるさ。決められたルートを通りつつ、各ポイントで怪異をボコボコのグッチャグチャにすれば自ずと向こうから出口を開く」

熊野「まるでホラーゲームですわね」

( T)「馬鹿野郎ヌル過ぎてゲームにもならねえよ」

秋月「今ほど司令がいて本当に良かったと心から安心できた瞬間はありません……」


〖 ぽ 〗


秋月「っ……!!」

( T)「シィッ」


背後からいきなり耳元で囁かれたように聞こえた低い女の声の半濁音
悲鳴を上げようとした秋月の口を抑え、茂みに身を隠す。熊野は愛用の二連式散弾銃にスラッグ弾を込めた


熊野「これも……有名な怪異ですわね」

秋月「ど、ど、どこから……?」

( T)「クソみてえなASMR聞かせやがって……いたぞ、あそこだ」


白いワンピースは、並び立つ木々と比べると不自然なまでに映えている
ぬめりとした長い黒髪とつば広帽子が表情を隠しているが、隙間からは『ぽ、ぽ、ぽ』と鳴き声が漏れていた
二メートルを超える身長から、その化け物女はこう呼ばれている


( T)「尺八様。成人前の男を狙って取り殺すクソビッチだ」


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