白雪千夜「足りすぎている」
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77:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:45:23.81 ID:QXbKSZYO0
 ――――。


「あ、ありがとうございましたぁ!」
「たぶん電車混むから、今日は早めに帰った方が良いよ」
「あ、杏ちゃん、終わる前からそんなこと言わないで!
 あの、これから登場する子達も、いっぱい応援してください!」

 キャンディアイランドの三人がステージを降りる。
 私とアーニャさんの出番は、この後に登場する凸レーションの、次の次だ。

 舞台の袖から、こうして様子を見るのは初めてだ。
 それは当然のことだった。ライブイベントを直に見たことさえ無かったのだから。

 1時間の順延をした甲斐もあってか、雨は今では止み、会場は満員に近い観客達による真夏の熱気に満ちている。


 ――――。


「お前」
「はい」

「アーニャさんはどこにいる」



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