47:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 22:46:52.67 ID:QXbKSZYO0
なぜあんな事を言ったのだろう――。
自室に戻ってから、椅子の上で一人自問している。
「あ、千夜ちゃんいた。ねぇねぇ千夜ちゃん♪」
私には、お嬢様の世話をする義務がある。
ただでさえ、学業やレッスン、仕事で時間と労力を割かれる中で、無駄な行いは避けるべきなのは自明だ。
――笑っていた、か。
「あれ? ……千夜ちゃーん、聞いてるー?」
何が楽しかったのかな――。
言われてみれば、悪くない感覚ではあった。
アーニャさんを前にすると、妙に調子が狂うというか――不思議だ。
「千夜ちゃーん、千夜ちゃーん」
昔、似たようなことが、どこかで――。
「千夜ちゃんってば!」
「わっ!?」
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