白雪千夜「足りすぎている」
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46:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 22:45:29.41 ID:QXbKSZYO0
「チヨは、笑えます。だって」

 アーニャさんは、握った私の手を自身の頬に近づけた。

「アーニャに、ズヴェズダを教えてくれる時のチヨ、笑っていました」


 笑っていた――のか。自覚は無かった。

「私とて、感情が無いわけではありません」
 何となく照れ臭くなり、顔を背ける。

「今日は、チヨが笑ってくれるのを見れて、嬉しいです」


「私で良ければ、レッスンの勝敗に関わらず、いつでもお誘いいただいて結構です」
「本当ですか? チヨ、スパシーバ!」

 これからは、週に一度の夕方レッスンの日は、二人で天体観測をすることが決まった。



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