白雪千夜「足りすぎている」
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289:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 03:27:45.62 ID:Hn+oLRjQ0
「うぅ、千夜ちゃんのハンバーグ師匠……」

 泣きながら捏ねているお嬢様はともかく、椅子は――。

 ふぅむ――おじさまの書斎にあるものを持ってきても、二つほど足りなくなるな。
 私の分は必要無いとして――。

 ――杏さんのも別にいいか。
 彼女なら、勝手にそこらで居場所を作ってくつろぐだろう。


 アーニャの提案で企画したホームパーティー。
 初めての経験だけれど、あまりに考えることがたくさんあることに驚かされる。
 というか、迎えるゲスト達の個性が強すぎるのもあるだろう。
 かな子さんとフレデリカさんのお菓子教室も開かれるから、明らかに食器が足りない。

「お嬢様、それが終わったらホットプレートを洗っておいてください」
「あら意外。使った事あったっけ?」
「今まで使う機会が無かっただけのことです。
 第一、ハンバーグパーティーにしようと言ったのはお嬢様ではないですか」

 そう言うと、なぜかお嬢様はニコニコ笑いながらプレートを弄る。

「いやぁ、だって千夜ちゃん、文明の利器って基本的に苦手でしょう?
 この間だって、ルンバを買ってもあんまり信用してくれなくて、しまいにはルンバを両手で持って床を掃いてたじゃない」
「あれはルンバが働かないのがいけないのです」

 念のため、ホットプレートの動作確認をしておく。
 ――まぁ、たぶん何とかなるだろう。

 ところで、今日は特別ゲストとして高垣楓さんも来てくれるらしい。
 346プロが誇るトップアイドルで、皆の憧れであり目標。
 とても素敵な人だと、周子さんが自信満々に言っていたから、会うのが楽しみだ。



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