白雪千夜「足りすぎている」
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258:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 00:20:02.85 ID:Hn+oLRjQ0
「謙遜ではありませんよ……すみません、そろそろお嬢様の」

 咳払いをした。
 やはり、言い慣れないな。

「ちとせさんのステージを、観客席から見に行きますので、一旦失礼します」
「あれっ、千夜ちゃん舞台袖に待機してなくていいの?
 ちとせさんの次、すぐ千夜ちゃんでしょ?」

 生真面目な美嘉さんの引き留める声に、周子さんがケラケラと茶化すように笑う声が重なった。

「まーそんなことを言いつつ、志希ちゃんもさっきから見つかんないわけだけど」
「はっ!? ちょっと何でそれ早く言わないの!? アタシ達千夜ちゃんの次じゃん!」
「あら、美波が言っていたでしょう? エンターテイメントの真髄はサプライズ、ね?」
「結託してアタシにドッキリ仕掛けんのやめて!」

「まーまー、千夜ちゃんはさ、気にせず行ってきなよ。
 ちとせちゃんが終わった後は、ありすちゃんのMCで場を持たせるからさ」
「えっ!?」

 周子さんがありすさんの頭を撫でながら私に手を振った。
 当のありすさんが何か反論しようとするのを、フレデリカさんが満面の笑みでそれを遮る。

「チトセちゃん、チヨちゃんに見せるのをずーーっと楽しみにしてたから、チヨちゃんも楽しんであげてねー!
 それじゃチヨちゃん、ほんの10分だけアデュー♪ およよよ…!」
「フレちゃん、演技でも泣かないで! メイク崩れちゃうでしょ!」
「演技じゃないよぉ、お土産期待してるよぉチヨちゃんおよよよ…!」
「お、いいねー土産話、後で聞かせてねー」



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