白雪千夜「足りすぎている」
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238:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 22:43:29.03 ID:1/ZkFkMM0
 客観的な事象を盾にするということは、隠された本音があるということだ。

 私にも、身に覚えが無いわけではない。


「……夜遅くまで拘束してすまなかったな。帰って早く寝るといい」
「そうします」

 私は、それ以上何も言わないであろう彼女の背に頭を下げ、部屋を後にした。

「失礼致します。おやすみなさい」


 あの人も杏さんと同様、ひょっとしたら私と同族かも。

 いや――アイドル界という特殊な環境に身を置く者同士、そう言った考え方自体がナンセンスなのかも知れないな。



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