239:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 22:51:30.46 ID:1/ZkFkMM0
建物を出ると、先に帰っていたはずのアーニャが、凛さんと一緒に外で待っていた。
「どうだった?」
凛さんが微笑みながら尋ねる。
アーニャといい、時折こうして年相応のあどけなさを見せるのは、彼女の魅力だ。
「早く寝ろと言われました」
「じゃあ、帰ろうか」
「玲音さんのことは、待たなくて良いのですか?」
先ほどチラッと聞こえたやり取りでは、凛さんは出口を見張る役だったと記憶している。
「玲音さんなら、さっき帰っていったよ」
「えっ?」
素知らぬ顔で、凛さんは歩き出した。
「帰って早く寝なさい、だってさ」
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