白雪千夜「足りすぎている」
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240:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 22:54:39.69 ID:1/ZkFkMM0
「……ふふっ」
「アハハハ!」

 三人で並んで、家路につく。

 事務所では、未だに皆が玲音さんを血眼で探しているのだろう。
 そして事務室では、ダラダラとお茶会の延長戦が行われている。

 それらを放って、気心の知れた者同士で内緒のひと時を過ごすというのは、何とも楽しいものだった。

「あっ」
「? 千夜、どうかした?」


「シリウス……」
「ズヴェズダ、すごく明るいですね……キレイです」

 南東の空、冬の大三角を構成する、太陽を除いて最も明るい恒星。
 私の最も好きな星の一つでもある。

「あんなに明るく見えるんだ……」

 誰ともなしに皆、足を止め、澄んだ夜空に輝く星達をジッと見上げた。



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