白雪千夜「足りすぎている」
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241:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 22:56:47.79 ID:1/ZkFkMM0
「アーニャ」
「何ですか? チヨ」

 外にいると、一段と冬が深まってきたのを感じる。
 だが、この身の震えは、きっと武者震いだ。

 常務さえも舌を巻くあの人のステージに、間もなく対峙できる日がやってくる。


「私のステージを、見ていてください。
 その一夜だけ、すぐそこにある星を、あなたに届けたいと思います」


 少しの間をおいて届いた「ダー」という返事を、大切に胸にしまう。
 乾き切っているはずの寒風に爽やかな滾りを見出すと、目の前で煌めく星々に向けて、私は笑った。



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