白雪千夜「足りすぎている」
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228:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 21:51:58.98 ID:1/ZkFkMM0
「黒埼ちとせなら、先ほど既に寮に戻った」

 その場をどこうとしない私にため息をつき、彼女は私の脇を通り過ぎようとする。

「アイドルは身体が資本だ。
 無用な夜更かしなどせず、君も真っ直ぐ帰りなさい」
「お嬢様の」

 言いかけて、口をつぐんだ。常務の足がピタリと止まる。

「ちとせさんの仕上がりは、順調ですか?」



「……あの子は、君の話ばかりする」


 しばしの沈黙の後、常務は振り返り、腕時計に目をやりながら私に問いかけた。

「君に用があるのを思い出した。夜分にすまないが、少し時間をくれないか?」



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