白雪千夜「足りすぎている」
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227:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 21:49:23.77 ID:1/ZkFkMM0
 とはいえ、私はあの人に良い印象を持っていない。
 医務室で初めて対峙して以来、何も話をする機会が無かった。

 良い印象を持っていないのは、向こうも同じか。
 いや、そもそも私のことなど歯牙にも掛けていないだろうな。
 せいぜい、ちとせさんのオマケだろう。


 そんな人を相手に、何をどう切り出せば良いというのか。
 単刀直入に、「ちとせさんはあなたにとって何なのか」をぶつけるくらいしか――。

「むっ」
「ん?」


 あれこれ思案をしながら、気づくと志希さんの言っていた方へ歩みを進めていたらしい。
 あの時と同じスーツを身に纏い、向こうからカツカツと靴音を鳴らしてこちらに歩いてきた美城常務が、私の前で止まった。


「…………」
「……私に何か用か」
「いえ、特には」



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