222:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 21:34:22.90 ID:1/ZkFkMM0
「……まぁ、そういう事でもいいです」
「ウラー♪」
まったく、彼女の相手は楽しいものの、たまの不意打ちが心臓に悪い。
知れず嘆息しながら、事務所を出ようとした時だった。
「んー? あれ、千夜ちゃんお茶会もう終わっちゃった?」
横から声を掛けられ、振り向くと志希さんがペタペタとこちらに歩いてくるのが見える。
「残念ですが、終わりました。
いや……杏さんときらりさんがまだ事務室にいれば、余り物を嗜む余地はあるかも知れません」
「にゃははー、そっかそっか、じゃあ福を摂取しに行こうかなー。この国の諺だとそう言うんでしょ?」
どこに行っていたのか、志希さんは普段通りにだらしなく着崩した制服姿に、ボロボロに泥や葉っぱが付いたコートを羽織っていた。
よく見ると、髪もいつもより少しボサボサだ。
「レッスン室の匂い嗅いでからシャワー浴びて帰ろうかなーって思ってたんだー。寮のお風呂って狭いし」
「……レッスン室の匂いを嗅ぐ意味は?」
「え、イイ匂いするでしょ? 行為の最中ならなおベター」
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