白雪千夜「足りすぎている」
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218:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 21:14:29.72 ID:1/ZkFkMM0
「玲音さんねー、ゆいもこないだちょこっとだけ話したけどチョーいい人だったよ!」
「えっ、唯ちゃん話したの!? それアタシも呼んでよ、いいなぁ!」
「お姉ちゃんも話したことないんだ?」
「当たり前でしょ! ずーっと雲の上の人なんだから」
「あ、そういやあたしも「実家の和菓子ですー」って差し入れに行ったけどめっちゃ面白い人だったよ玲音さん」
「周子ちゃん、だから呼んでってそれー!!」

 私は会ったことがなかったが、高い身分にいながら随分と気さくな方らしい。
 ちとせさんと馬が合うのも頷ける。

「今からスタジオ棟に行けば会えるんじゃない?」


 杏さんがしれっと呟いた一言に、部屋の空気が一斉にザワつくのが見てとれた。

「今もやってんでしょ? どこのレッスンルームか知らないけど、あっ」

 言い終わるのを待たず、事務室を飛び出したのは加蓮さんだった。
「あっ、おい!」
 次いで奈緒さんと、他の皆もゾロゾロと出て行ってしまう。


 ――まさか、美波さんや奏さんまで一目散に駆け出していくとは思わなかった。
 自分達もアイドルのくせに、揃いも揃ってミーハーな人達だな。



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