白雪千夜「足りすぎている」
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180:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 17:30:25.54 ID:1/ZkFkMM0
 そんな私の勝手な心配は余所に、アーニャさんは期待に胸を弾ませるようにウキウキとした声で話をする。

「ロシアでは、よくホームパーティーをします。
 パパとママも、アーニャも大好きな人達、たくさん呼んで、みんな楽しいです。
 今日も、チトセのホームパーティーに呼んでもらえて、とても嬉しいですね」

「ちとせからも、アーニャさんのことはよく聞いていますよ。
 千夜と二人、とてもお世話になっていて、しかもこんな可愛い子をお招きできて嬉しいなぁ」
「ワァー♪」


「ふふっ、いいなぁ楽しそうにお話してて」


 すぐさま、声のした方を振り返る。

 お嬢様が料理をカートに乗せて、こちらに歩いてきていた。


「まぁ、今日は私がホストだから、どうぞくつろいでいってね」
「お、お嬢様っ」

 思わず立ち上がり、お嬢様の下へ駆け寄る。

「私がやりますから、どうか…」
「ダ〜メ♪」

 悪戯っぽく私の肩をポンと押すように叩いて、お嬢様は微笑む。

「私がやりたいの。
 今日は私の誕生日。だから、好きなようにさせて?」



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