13:名無しNIPPER
2019/11/19(火) 23:18:08.18 ID:gbdzVW420
お二人がものすごく険悪になっているのは今のライラさんからでもわかります。
話している中身はほとんどわからないけど
サラがここまでするからには、きっと良くないことが起こる気がするのでございます。
そう、お二人が話しているのは日本語でも英語でもなく、ライラさんの母国語のアラビア語でもありません。
サラの本当の母国語、ペルシャ語でした。
ライラさんとしても、小さい頃にほんの少しサラから聞いたことがあるだけで、話せるわけじゃないのですよ。
『サラ、やめて!志希さんは悪い人じゃないよ!』
急いで止めないといけないと思い、つい母国語で話してしまいました。
本当はサラとの約束があったのです。
出身国ができるだけ悟られないように
早く日本語になれるようにと
日本に来た当初に結んだサラとの約束で日本ではできる限り日本語で生活するということになっていましたが
今はそんな事を言っている場合ではありません。
「そうだそうだー!ライラちゃんもっと言ってあげて!」
シキさんがぶーぶーと唇を尖らせながらライラさんに今度はアラビア語で助けを求めています。
そうです、ちゃんと説明をすればサラだってわかってくれるはずです。
サラは相変わらずシキさんへの警戒は緩めていませんが
同時にこちらにも意識を向けてくれましたです。
話すなら今がチャンスでございます。
『志希さんは私があげたアイスのお返しにこれをくれたの。
よくわからないけど、これを食べれば暑い夏でも元気になれるって言ってたよ?
志希さんは普段からオクスリいっぱい作れるすごい人なの。
だからきっと悪気があるわけじゃないと思うの!』
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