ライラ「大好きな背中」
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14:名無しNIPPER
2019/11/19(火) 23:22:19.58 ID:gbdzVW420
 直後、シキさんのお顔がなぜだか汗でいっぱいになりましたです。

 変でございますね。
 開きっぱなしの窓の外が暑いからでございましょうか。

 でもきっとこれでサラも落ち着いてくれるはずですよ。
 サラは本当はとても優しいのでございますから。




 それよりもドアの向こうの皆さんの方が気になります。

 先ほど大きな音で空いた窓とライラさん達の話し声に釣られて
 事務所の皆さんがぞろぞろと集まってきましたです。

 突然だったことと
 ここにいる3人以外誰もわからないだろう言葉と
 何より彼女が事務所に来るのは初めてだろうということと。

 その全部が合わさって皆さんは少しびっくりしていることでございましょう。



「なるほど……よくわかりました。ライラ様、向こうで見ている方達を入らせないようにドアを閉めてきていただけますか?」

『ちょっとサラ、何する気?』

「じっくりと『話し合い』をするだけです、ご安心くださいませ」



 サラはそう言うとナイフをしまってくれました。

 よかった、やっぱりサラは優しいです。
 話し合いは大事。プロデューサー殿もそう言っているでございますから。


 こうした話し合いはサラは得意なのでございます。

 ライラさんも公園で知らない人とよくおしゃべりをしますが
 ただ楽しくておしゃべりしているだけ。

 サラは相手からいろいろなことを教えてもらうのがとても得意なのですよ。


 そろりそろりと後ずさりをしようとしているシキさんでしたが
 サラの視線に気がついてピタリと止まりましたです。

 シキさんはよく打ち合わせからいなくなってしまうという話を聞きますが
 今は少し我慢してくださるみたいですね。


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