58: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:20:21.44 ID:6s/A4gNC0
この日から二週間、私は基礎体力作りに加え、
課題曲になっている「Shooting Stars」の振り付けも頭に入れるようになった。
59: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:21:12.83 ID:6s/A4gNC0
――合同レッスン直前の日、
ようやく志保とスケジュールが合い二人だけでレッスンをする。
60: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:22:03.94 ID:6s/A4gNC0
――翌日。
61: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:23:18.57 ID:6s/A4gNC0
今入ってくれていた私役と志保役の子が抜けて私たちに入れと言わんばかりに空間を作る。
そこは死刑台にも等しい場所に私は思えた。
あんなの出来っこない。
62: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:25:44.15 ID:6s/A4gNC0
「え? あの! じゃあ覚え直せって言うんですか?」
「エー、せっかく用意したのにー」
「っていうかほんとに練習してきたんですかー?」
63: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:26:32.27 ID:6s/A4gNC0
志保は検索用のキーワードを言い、
全員にYouTubeにアップロードされている私たちのダンスレッスンや、
解説などのビデオを見るように言った。
64: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:27:26.99 ID:6s/A4gNC0
その目は……。
65: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:29:18.37 ID:6s/A4gNC0
レッスンスタジオの重い扉がガチャンと大きな音を立てて閉められる。
昔何度も来たスタジオなのに、今はここが牢獄のように感じる。
66: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:30:55.10 ID:6s/A4gNC0
「……静香」
「……なに」
67: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:31:54.65 ID:6s/A4gNC0
志保に触発されているだけなのかもしれない。
このパワーがいつまで保つか分からない。
でも、今はこの力に頼るしかない。
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