ゼロ「おかえり、カレン」紅月カレン「うん……ただいま」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 22:53:45.96 ID:OH3iAZ/LO
「……見つけた」

思いがけず、彼を発見した。
彼は屋上で横になっていた。
すぐにでも声をかけたいけれど、出来ない。

(こんなところで何やってんのよ、あの2人)

彼の傍には、残念ながら先客が居た。
目を惹く翠髪を、風に揺らしながら。
彼はC.C.の膝の上に、頭を乗せて寝ていた。

「膝枕とか……完全に恋人同士じゃないの」

ぶつくさ言いつつ、物陰に身を潜める。
別に隠れる必要はないのだが、気が引けた。
多忙な彼の休息を邪魔したくなかったから。

「全然そんな気はないみたいに言ってたのに」

知れず、無意識に怨嗟が口をつく。
これではまるで嫉妬しているかのようだ。
別にそんなんじゃないし。ただムカつくだけ。
恋人なら恋人で、堂々としていればいいのに。

(髪なんか梳いちゃって……なんなのあの女)

彼の黒髪を梳くその手つきは。
優しさと慈しみに満ち溢れていて。
ガサツな私には悔しいけれど真似出来ない。


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