【けいおん!】梓「千変晩夏」
1- 20
13:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:31:02.68 ID:PR8wYl2Go
「しかし、澪先輩はともかく、律先輩もそこに入ったんですね。意外っていうか……」
 そう言うと、二人は示し合わせたかのように顔を見合わせて、ふふふと意味深に笑いました。
「何かあったんですか?」
「うふふ、そこにも健気なドラマがあるのよ。初めは澪ちゃんが、もっと詩の勉強をしたいってそのサークルに入ったのだけど、それを律ちゃんが聞いたら、その日の内に律ちゃんも入っちゃったの。『澪のポエムが暴走したらマズい』とか『人見知りが暴走して気まずくなった時の為に』って言ってたけど……」
「りっちゃんも素直じゃないよねぇ。二人のことはちゅーの一件で皆知ってるのに」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:31:40.52 ID:PR8wYl2Go
「あの、私だけ話がついていけてないんですけど……」
 そう言うと、二人の動きがぎくっと静止しました。
「あ、あれ、あずにゃん、何も知らない?」
「思い当たる節はありませんけど……」
「そ、そういえば、梓ちゃんはあの場にいなかったわね」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage]
2019/11/10(日) 22:31:59.93 ID:9e0/ywHE0
読み辛っ
自己満[田島「チ○コ破裂するっ!」]なら他所でやれよ


16:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:32:15.53 ID:PR8wYl2Go
「あの、私だけ話がついていけてないんですけど……」
 そう言うと、二人の動きがぎくっと静止しました。
「あ、あれ、あずにゃん、何も知らない?」
「思い当たる節はありませんけど……」
「そ、そういえば、梓ちゃんはあの場にいなかったわね」
以下略 AAS



17:>>15 マス開けミスってました。スマソ
2019/11/10(日) 22:34:29.78 ID:PR8wYl2Go
 そう思っていると、どこからともなく古典風な笛や太鼓の乾いた音色が聞こえてきました。きっとお神輿が担がれ始めたのでしょう。
「お祭り、始まったみたいですね
「あ、ほ、ほんとだっ! 早く行こうよっ、ね、ねね!」
「そ、そうね。私も久しぶりだし、ちょっとでも長く見ていたいわ!」
「ささ、早く行こあずにゃん!」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:36:14.62 ID:PR8wYl2Go
 夕方のふわふわした暖かさが街へ溶け出したからでしょうか、薄灰色だった雲は目を射差すような橙色に染まり、その日光と盆提灯、屋台からこぼれた白色蛍光が混ざり合って、その光景はまるで夢や思い出の一シーンのように、全景がぼんやり滲んだ、とても幻想的な風景でした。


19:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:37:19.61 ID:PR8wYl2Go
「あずにゃん、たい焼き食べる?」
「ありがとうございま……って、いつの間にそんなに買ったんですか!?」
 気付けば唯先輩は持てるだけの食べ物を買ったという風体で、さながら食べ物の着ぐるみをまとっているかのようになっていました。
「まま、好きなの選んでよ。たこ焼きたい焼きさいきょう焼き、フライドポテトにスーパーポテトもあるよ」
「豊富ですね……」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:38:47.75 ID:PR8wYl2Go
「じゃあ、たい焼きを一つ」
「あいまいど! お嬢ちゃん可愛いからタダね!」
「誰ですか」
 そう言って受け取った一尾のたい焼き。紙ごしでも伝わる温かさは、屋台から貰った出来上がりも同然の温もりでした。
 ……もしかして、私が食べると思って、最後に買ってくれたのかな……?
以下略 AAS



21:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:39:53.61 ID:PR8wYl2Go
 たい焼きを食べ終わる頃には、唯先輩の手元にはりんごあめしか残っていませんでした。食べている最中にムギ先輩にも譲っていたのですが、それにしたって尋常じゃないスピードです。
「あずにゃん、そんなにじーっと見てどうしたの?」
「一瞬で食べ物が消えてたらじーっと見たくもなります」
 そう言っても唯先輩は依然、小首を傾げて、自分の口元手元に目線をやっていました。
「あっ、分かった! りんごあめも食べたいんだ。欲しがりさんめ〜」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:40:44.95 ID:PR8wYl2Go
「しょうがないなぁ〜。はい」
「……はい?」
「私のアメあげるよあずにゃん。二人で分けっこしよ?」
「なっ…………!?」
 とっさに私へ差し出しているアメに目を落としました。形はあまり崩れていませんが、反対側の輪郭はもうしなっと曲がり、所々が濡れて妖しい光を放っていました。いや、この濡れてるのって、もしかしなくても……!
以下略 AAS



23:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:42:58.58 ID:PR8wYl2Go
 ど、どうしよう……。でも唯先輩が困ってるって言うなら、助けてあげるべきだよね……? そう、これはあくまで人助けなんです。あくまで唯先輩を助けるために……
「あ、ムギちゃん。リンゴあめ食べる?」
「いいの? じゃあお言葉に甘えて〜」
「あっ……」
 悩んでいる間に、あめはムギ先輩の口に入っていき……
以下略 AAS



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