7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/04(月) 22:18:41.59 ID:c2i0tNU+O
「なつき」
山頂に到着して、説得を試みる。
「悪いことは言わねぇから、そんな野郎のことは綺麗さっぱり忘れてまた俺と付き合えよ」
「やだ」
「なんでだよ……昔は楽しくやってたろ?」
「昔と今では違うの!」
くそったれ。またあの目だ。
ゲロまみれの俺を見下す女の目。
またカッとなって、つい手が出ちまった。
「きゃあっ!?」
「てめぇ! いつからそんなつまんない女になったんだ! 昔はもっと素直だっただろ!?」
「本当に好きな人が出来たら変わるんだよ!」
駄目だこの脳内お花畑女。
かなりヤバイ。早くなんとかしないと。
じゃないと、取り返しがつかなくなる。
どうせガキでも孕まされた挙句、認知して貰えずに男に逃げられて、学校を中退するのが関の山だ。そんなキャバ嬢が腐るほど東京に居た。
「格好つけんじゃねぇよ……へへっ」
ちょっとだけ、ビビらせてやろう。
男に対する恐怖を植え付けるだけだ。
そうすればこの女の目も覚める筈だ。
「やめてっ!」
「おおい、待て! こらっ!」
俺が迫ると、なつきは予想通りクルマから逃げ出したので、雪の中、そのあとを追った。
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