173: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:43:28.05 ID:qK3o3GJF0
"夕餉"のように古臭い言い回しをしそうだなというのが私の中の叢雲概念です。つまりババむs
174: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:45:00.42 ID:qK3o3GJF0
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一週間、という感覚。間隔。
この一見世間から隔離された鎮守府という空間。
175: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:45:55.59 ID:qK3o3GJF0
夕飯を済ませ鎮守府が少しづつ静かになってゆくこの時間。いつもの会議も七回目になる。
提督「半ば様式美になってきたけど一応これから始めましょうか。どうです、彼女は」
男「残念ながらさっぱりですよ」
176: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:46:38.90 ID:qK3o3GJF0
男「"仮名"か。まあ、そうだな。そうする他にないでしょう」
"名前"。この話について彼はいつも言い淀む。
「本当の名前を探すのが目的なのだからその前に名前をつけるとややこしい問題が起こる」と言いあの娘を名前で呼ぶなとそう続けた。
177: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:48:08.68 ID:qK3o3GJF0
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叢雲「名前だけじゃないわ。一週間、何の成果もなかったんだもの。何か大きく方法を変えないと埒が明かないわよ」
自分の口から出た言葉に自分で驚いてしまった。
178: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:48:46.34 ID:qK3o3GJF0
叢雲「だからッ!!なんでいつもあの娘を腫れ物扱いするのよ!!一体何に怯えてそんなに縮こまってるのよ"アナタ達"は!!」バンッ
あー、やっちゃった。
机を叩いた痛みが少しずつ掌から伝わってくる。
179: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:49:17.81 ID:qK3o3GJF0
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叢雲「ちょっと!急に頭叩かないでちょうだい!!」
提督「えぇー、手を置いただけじゃん」
180: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:49:56.82 ID:qK3o3GJF0
男「記憶とは言ってしまえば五感から得た刺激が形作るものの総称です。故に記憶喪失の際はその五感に働きかけるのが効果的だ」
叢雲「御託はいいから結論だけ言ってちょうだい」ムスッ
バツが悪そうにそっぽを向きながら叢雲が一蹴してくる。
181: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:50:53.97 ID:qK3o3GJF0
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400以上か。ウチもそれなりに大所帯になっては来たけど、400っていうのはやはりかなりの数字だ。
提督「ここまで記憶が戻らないのはやはり異例ですか?」
182: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:52:52.92 ID:qK3o3GJF0
男「一つは力の暴走。艦娘の力は凄まじい。彼女がもし艤装を使えたとしても制御できるかは分からない。最悪それを止められるように見張りが必要です」
撃たれた事があると彼は言っていた。何が起こるかは確かに分からない。
男「もう一つ、やはり他の艦娘との接触は可能な限り抑えたい。一度に合わせるのは恐らく相当な負担になる」
183: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/02/05(水) 03:54:38.62 ID:qK3o3GJF0
提督「決まりだね。なら早速見張りと艤装運用の方法を考えよう」
叢雲「となるとまずは明石や夕張辺りに合わせることになるかしら」
男「いや、その前に一つやらなくてはいけないことがある」
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