そのスープを飲み干して
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24: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2020/01/04(土) 03:36:32.57 ID:kZaYRnnM0
「火は熱い。基本的な認識があると言っても、記憶を失ったことで反射的な認識はあるものなのに…、その火は熱くない。そうね?」

前半は呟くように吐き出し、後半はナシノに再度問いかける。改めてナシノは頷いて答えた。

「発現させるだけなら、誰でも出来る。でも、発現させたものを改変させるのは、才か常識外れか。その意味で貴方はどちらかはまだ不確定な訳だけど」

ヘカルテの視線は当然、ナシノへ注がれている。好奇のようでもあり、品定めのようでもあり、自分が何者かを探るようでもある。それでも、威圧感や恐怖感は、あまりないと言ってよかった。

「魔法の根底は、それが出来て当たり前という認識。息を吸えば吐くような当たり前さが必要。だから、素養がある人間とない人間がいる。でもまだは、基本も基本、選定をしたぐらいのもの」

ツカツカと歩み寄り、胸に差し出した人差し指を軽く触れながら。

「貴方を育てさせなさい。悪い話じゃないというのは、そのことよ」


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