そのスープを飲み干して
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23: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2020/01/04(土) 02:48:27.68 ID:kZaYRnnM0
女性。ヘカルテ・サルバートに連れられ、たどり着いたのはギルド協会内にある訓練場。今は、貸し切りの状態になっている。

「ナシノ。何でもいいわ、その適正があったと言われた火を発現しなさい」

「は、はい」

ヘカルテが促すままに、ナシノはその火を灯す。場所は自分の掌、少し上の虚空。そこに握りこぶし大の炎の球が出現した。

時間は数秒ほどではあるが、ナシノにとっては倍程度の時間は経過したように感じられたのは、ヘカルテのその目つきの鋭さだろう。

「…。ねぇ、ナシノ。“熱く”はない?」

「そう、ですね」

言われてみればそうだ。それでも、熱くないことが当然だと、ナシノはどこかで思っていた。


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