331: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:25:29.10 ID:L/MaCyf+0
ケモノ「…似た者…?俺と、貴女が、か?」
女「はい。世界中の誰より、きっと」
ケモノ「……ハハ。皮肉なものだ。一体誰が、俺と貴女を見て似た者と表するのだろうな」
ケモノ「片や一輪の花、片や異形の化け物」
女「化け物だなんて──」
ケモノ「──あぁ、だが、貴女は認めてくれた。俺を、一つの個として」
...ギュッ
ケモノ「…俺は貴女を…」
──愛している。
女「………」
ケモノ「………」
女「……でしたら」
女「私のお願いを言ってもよいですよね」
ケモノ「持てる力を以て、叶えてやろう」
女「…あなたにしか出来ないことですよ」ポツリ
女「………」
女「私と生涯を共にして頂けませんか?」
『その時のあなたの顔を、私は忘れる事はないでしょう。今までに見た事のない呆けたような表情……一世一代の場面なのに思わずたくさん笑ってしまいました。あなたも連られて笑っていましたね。私とあなたは、そういう生き物なのでしょうね。』
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