332: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:27:08.50 ID:L/MaCyf+0
ーーー2年後ーーー
『長月 十七
今日は少しだけ喋ってくれました。いつも静かにしてる事が多い子ですから、偶にこうして話しかけてくれた時の喜びは一入ですね。』
女「……んー……」
『何かを伝えようとしてくれてるのですが……まだまだ精進が足りないもので、解してあげられな』
赤子「か…!か!」
女「!」
女「なぁに?」
赤子「……」ジーッ
女「どうしたの?お母さんに何か、言いたかったんでしょ?」ダキアゲ
赤子「…かぁ」
女「もしかして、烏さんの鳴き声かなー?」
ケモノ「貴女を呼んでいるのではないか?」
女「あら…あなた、帰ってたのですね」
ケモノ「たった今な」
女「いつもごめんなさい。あなたにばかり家の仕事を任せてしまって…」
ケモノ「貴女の身に何か起きてしまってはいけない。当然の事だ」
女「それで、私を呼んでいる…ですか?」
ケモノ「あぁ。俺には、お"かあ"さん、の"かぁ"、に聞こえるのだがな」
女「まぁ…!」
女「ふふ、そうなの?」
赤子「……」ジーッ
女「ねぇ、それじゃあ次はお父さんを呼んでみよっか」
赤子「……」
女「向こうのおっきな人がお父さん」
赤子「………」
ケモノ「………」
赤子「」フイッ
ケモノ「…俺は嫌われているらしい」
女「そんなことありません。ほら、抱いてみて下さいな」スッ
ケモノ「うむ…」
赤子「……」ジー...
ケモノ「……」
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