2: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/09/13(金) 22:22:00.83 ID:dClKCXRA0
「じゃあ残念だったね。私と一緒に見られなくて」
「本当に。残念で仕方ない。言おうと思ってたセリフもあったのに」
3: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/09/13(金) 22:23:07.06 ID:dClKCXRA0
「わかった」
「何が?」
4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/09/13(金) 22:24:06.44 ID:dClKCXRA0
しばし、沈黙が流れる。
耳に届く音は、スズムシなのかコオロギなのかよくわからないけれど、そんなような虫たちの声で、吹く風は優しい冷たさを持っていて心地良い。
5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/09/13(金) 22:25:11.32 ID:dClKCXRA0
口元を綻ばせたまま何気なく空を見上げると、雲の切れ間から真っ白な光が射していた。
「あ」
6: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/09/13(金) 22:27:06.02 ID:dClKCXRA0
「今日は中秋の名月なんだっけ」
「って聞いた」
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