反物質男「またお前に会えて嬉しいよ」対消滅女「……なにカッコつけてるのさ」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/07(土) 01:15:17.33 ID:qoKz8IIqO
「どこまで荒地が続いてんだろ」

ぼけっと地平線の彼方へと目を向けても、その果ては視認するとこは出来なかったので。

「とりあえず行けるとこまで行ってみっか」

そんな軽い気持ちで歩き始めて早丸一日。

「すっかり夜になっちまった……ここで休もう」

夜まで歩き続けても何もなかった。
ひたすらに荒地が続いているだけの世界。
こんなのファンタジーでもなんでもない。
するとここはどこだろう。まさか地獄とか。

「ははっ……そんなアホな」

乾いた笑みで馬鹿な考えを笑い飛ばす。
第一、まだ死んでないし。生きてるし。
しかし、本当にそうだろうか。
もしかしたら俺はあの時、壁に頭部を強打して脳挫傷を負って死んでしまい、そしてこの地獄に落ちたのではなかろうか。

そう考えると、全てに説明がつく気がして。

「やめだやめだ! アホらしい!」

窪地に溜まった水で顔を洗い気を取り直すと。

「はあ……腹減ったなぁ」

ぐぅと、腹が鳴り空腹を嘆き、生を実感した。


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