反物質男「またお前に会えて嬉しいよ」対消滅女「……なにカッコつけてるのさ」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/07(土) 01:16:49.34 ID:qoKz8IIqO
「すげー星空」

荒れ果てた大地に寝転がり、夜空を見上げる。
周囲に光源がなく快晴なので、満点の星空だ。
窪地に水が溜まっていたし、裂けた大地には川も流れていた。きっと海だってあるだろう。
ならば魚も居るはずで、食うには困らない筈。

こんな状況下でも飯の心配をしている自分に気づいて、生存本能とはこれほどまでに強烈なものであると思い知った。

「あいつ、今頃どうしてるかな……」

異世界に来る前に最後に言葉を交わした僕っ娘に想いを馳せて、一抹の不安を覚えた。

もしも現状が自分ひとりの問題ではなかったとして何らかの理由であの瞬間に世界が崩壊したとするならば、果たして彼女は無事だろうか。

そもそも、ここは本当に異世界なのだろうか。

見覚えのある星々や元の世界とそっくりな半分に欠けたお月様に問いかけても、その疑念に対する答えはついぞ返ってこなかった。


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