反物質男「またお前に会えて嬉しいよ」対消滅女「……なにカッコつけてるのさ」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/07(土) 01:19:17.09 ID:qoKz8IIqO
「状況を整理してみよう」

あれからほどなくして海に辿り着き。
獲った魚を食いながら、状況を整理した。
もちろん火などなく魚は生のまま踊り食いだ。

とりあえず海はあった。魚もいた。良かった。
しかし、他の動植物は存在しない。
大地は荒れ果てていて建築物も見当たらない。

どうやらこの世界には陸上生物が存在しない。

「でも、魚はいるんだよな」

海には魚がいた。アジやサバが泳いでいた。
ならば進化論の観点から陸上生物が存在していないのはおかしい。進化論なんて知らんけど。

「ちょっと雑草が生えはじめたな」

荒れ果てた大地にも植物の芽が生えてきた。
つまり、もともとは存在していたのだ。
ならば恐らく、動物も人間も居たのだろう。

「大量絶滅ってやつか?」

荒れ果てた大地。爆心地。大量絶滅。

そこから連想するのは大質量隕石の衝突。
ここは異世界ではなく滅んだ地球なのでは。
しかし、だとしたら何故自分は生きている。

あの日あの時、壁を通り抜けたあの瞬間。
空から馬鹿デカイ隕石が降ってきたとして。
ならば何故、自分だけが生き残ったのか。

「さっぱりわからん」

学のない俺には難問すぎる。
こんな時に頭の良い僕っ娘が居てくれたら。
そう思いつつも、ひとまず現実逃避からは抜け出し、ここは滅んだ地球であると仮定出来たことがこの日唯一の収穫であり、それに満足して。

とりあえず腹は膨れたので、糞をして眠った。


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