反物質男「またお前に会えて嬉しいよ」対消滅女「……なにカッコつけてるのさ」
1- 20
6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/07(土) 01:21:04.31 ID:qoKz8IIqO
「インターネットは……通じるわけないよな」

あれからしばらく考えたが結論を出せず。
グーグル先生に頼ろうとしたが、ネットはおろか、通信端末だってどこにもありゃしない。
もしかしたら中空にWi-Fiが飛んでるやも知れんが、いかんせんそれを受信する術がなかった。

「やっぱり、アレが原因だろうな」

何度目かの夜にやっと自らが原因だと認めた。
色々と他の要因も考えてみたのだが、何かのせいにするにはあまりにタイミングが良すぎた。

恐らくあの壁抜けをした瞬間、世界は滅んだ。

だとしても何故。そこがわからない。
確立的にはゼロではないワープ。
それが成功したとして、何故こうなった。

「質量保存の法則……とか?」

小学校の理科で習った仕組みを口にして。
馬鹿馬鹿しいとは思いつつも考察した。
壁に覆われた密室内で自分の存在が消えたのならば、その分の質量が損失したと言えよう。
自分の体重が60キロ強だと仮定して。
それをかの有名なア博士がこの世に残したエネルギーと質量の物理関係式であるE = mc?に当て嵌めると確かに地球はこんがり丸焼けとなる。

要するに、エネルギーとは、質量かける光の速度の二乗に等しいのだ。

どうして光の速度を二乗したし。

そんなの世界が滅ぶに決まってんだろうが。

「せめて俺の体重が5キロ未満ならなあ」

壁を通り抜けたのがりんご3個分の体重しかないキティちゃんならば、世界は滅びはしなかったかも知れないのに。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
12Res/14.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice