高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「9月5日のその後に」
1- 20
5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/05(木) 18:40:12.51 ID:w/xsIxLY0
「加蓮ちゃん」
「何?」
「加蓮ちゃん、途中から不思議そうな顔をしていましたよね……」
「……やっぱり気付いてた?」
「なんとなく。たぶん……他には気づいていた人、そんなにはいないと思いますよ?」
「そっか」

抹茶ラテを啜ります。
ひと口。もうひと口。
口の中に、渋さと苦味が広がります。甘さを求めて、舌が歯をなぞります。
内唇に付いた小さな泡を舐め取って、未使用のおしぼりで口元を拭いてから、半身分だけ左に擦りました。

「……」
「……、」

正解を探す会話なんて、あんまり好きじゃありません。でも今は、糸をたぐるようにして、言葉を探していきます。
加蓮ちゃんが言ってほしいこと。お話してほしい話題。
曖昧な答えを見つけたその時、加蓮ちゃんの方から口を開きました。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
21Res/21.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice