高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「9月5日のその後に」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/05(木) 18:39:42.75 ID:w/xsIxLY0
加蓮ちゃんが、主役の日――9月5日。
今日は、朝から事務所で誕生日パーティーをやって、同じ事務所のみなさんがいっぱい集まってくれて……。
クラッカーを鳴らしたり、加蓮ちゃんにお祝いの言葉を言ったり、色とりどりにラッピングされた大小さまざまな箱を渡してあげたり。
少ししてからは、ただのパーティーになってしまって。大人のみなさんは、お昼なのにお酒を飲んでしまっていたりしました。酔い潰れてしまっている人もいましたっけ……。
「ちょっと抜け出したら、いつ気付かれると思う?」なんて、加蓮ちゃんがイタズラっぽく言ったのは、確か3時になるちょっと前。

それから――時間が経つにつれて、加蓮ちゃんの口数が、だんだんと減っていきました。

みなさんも、加蓮ちゃんと同じくらいに活躍するアイドルだから、1日ずっと事務所にいる訳にもいきませんでした。
パーティーのはじまりの時には多くの人が集まってくれましたが、それから時間が経つにつれ、ちょっとずつお仕事やレッスンで抜けていって。
午後5時を過ぎた辺りで、食べ物や飲み物もほとんどなくなってしまったこともあって、お開きに。
後片付けをしていると、加蓮ちゃんが私の服の袖を摘んで、囁くように言ったんです。

この後、少しいい? って。

モバP(以下「P」)さんもいいって言ってくれたから、残りの片付けはお任せしてしまって、私と加蓮ちゃんは一緒に事務所を出ました。
それから、特にお話することもなく、なんとなく歩いて、歩き続けて。
お互いに示し合わせることもなく、ここに到着していました。

席に着いてからも、何かを話すことはなく、2人分の抹茶ラテだけを注文して、そして――今の時間に、繋がります。


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