高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「9月5日のその後に」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/05(木) 18:49:12.73 ID:w/xsIxLY0
「……あー、と」

それから数分が経って。店員さんから小袋入りクッキーを受け取って、会計も済ませちゃってから。
ぽんっ、ぽんっ、と言葉を軽くしていた加蓮ちゃんが、急に立ち止まりました。

「加蓮ちゃん?」
「いやほら。お母さんが来てて……」
「それは聞きましたよ。ほら、行きましょ?」
「うん……」
「……あの。何か、怒られることをしちゃったんですか?」
「違うしっ。……ほら、お礼を言うって話じゃん」
「はい」
「こういうのっていきなり来ちゃうよねー……って」

……決意しても、その時が来ると二の足を踏んでしまうのも、いつもの加蓮ちゃん。
こういう時は、無言で待ちましょう。
大丈夫。そのまま殻に閉じこもり直すほど、弱い子ではありませんから。
無言で、じ〜っと見て……そうしたら加蓮ちゃん、余計に緊張してしまったみたいで、目が泳ぎ始めちゃいました。
違うんですっ。プレッシャーをかけるつもりではなくて……!


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