【艦これ】山城「不幸のままに、幸せに」
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129: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:13:32.04 ID:oirXOrgR0

「勘違いしないで欲しいんだが、CSARは単なる救助作業じゃあない。勿論、誰かを救うことは名誉なことで、重要なことだ。だが、本懐はそこになく……つまりおれたちは、大人の都合で誰かが犠牲になるのを防ぎたいわけだ」

「……」

 私は心の中でいま彼の言った言葉を反芻し、肚の中へと納めて、どうして後藤田提督と親密なのかを理解した。似たような言葉を、先日、私は甲板の上で聞いている。

 大人の都合。犠牲。
 このひとは、私がそうやって使い潰されそうになって、沈みかけ、拾われて、そうした紆余曲折の結果としてここに立っていることを知っているのだろうか? ……知っているのだろう。無根拠にそう感じた。同時に、それは随分とおかしな話であるようにも。
 現場主義者の国村健臣。それはきっと彼にとっては都合が悪い立場のはずだ。わざわざ風上を向いて歩いているようなもの。何が楽しくて、あるいは何が楽しくなくて、そんな真似をしているのか。




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