8:名無しNIPPER[saga]
2019/08/18(日) 23:55:51.96 ID:Q++LUeiVO
昨日の最後の仕事のせいか、翌朝は目が覚めるのが遅かった。既に時計の針は11時を回っていて、太陽の光が布団から出るように急かしてくる。
欠伸をしながら身支度をしていると、ドアホンが鳴った。ユズさんが「おはよう、お姫様」とモニター越しに挨拶をしていて、それを確認した私はドアを開場して彼女を招き入れた。
「おはよう、ユズさん」
ファンデーションを塗りながら彼女に挨拶をすると「まだ十代の小娘がお化粧なんかしちゃって」と茶化された。そういう彼女だってまだ二十歳になりたてだというのに、既にかなり大人びたメイクを纏っている。
「今起きたんでしょ? ブランチしようよ」
昨日といい、今日といい、よく食事に誘われるものだ。しかし、オーナーに誘われるのとユズさんに誘われるのでは、嬉しさはかなり変わってくるのだけど。
手に持っていたランチボックスの中には、お手製のサンドイッチが入っていたらしい。それを開けて、テーブルに広げると、彼女は勝手知ったる我が家のように私の食器棚を漁ってティファニーのティーカップを二つテーブルに並べた。
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