【シャニマス SS】P「プロポーズの暴発」夏葉「賞味期限切れの夢」
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◆/rHuADhITI
[saga]
2019/08/18(日) 02:53:09.95 ID:oj63shz20
……胸が、詰まる。
夏葉のその言葉と同時に、丁度よく風が吹き抜けたりはしなかった。高台の上から教会から鐘の音が聞こえたりもしない。そんなものがなくとも、俺には十分に特別に思えた。
以下略
AAS
55
:
◆/rHuADhITI
[saga]
2019/08/18(日) 02:53:35.82 ID:oj63shz20
それからどのくらい語らっていたのだろう。気がつけば水平線に陽が沈もうとしていた。
「そろそろ行きましょうか。色々と決めないといけないわよね。住むところとか、結婚式場のことだとか……できればあの教会がいいのだけれど」
夏葉は高台を見上げると踵を返し、砂浜をふらつくことなく歩いていく。ダークサーモンの髪が、海風になびいて揺れた。そこで俺は、夏葉の海に来るたび、最後には同じ光景を見ていることに思い至った。海に向かって「私は有栖川夏葉」と海に叫んだ、かつての夏葉の姿が脳裏をかすめる。
以下略
AAS
56
:
◆/rHuADhITI
[saga]
2019/08/18(日) 02:54:21.60 ID:oj63shz20
時は巡る。
「ブ、ブライダルフェアって、こんなにやってるのか!?」
「都内だけでも式場はたくさんあるもの。第一候補はあの場所としても、色々見て回って損はないはずよ」
以下略
AAS
57
:
◆/rHuADhITI
[saga]
2019/08/18(日) 02:54:57.39 ID:oj63shz20
――たぷりと、水の溢れる音がした。
ブライダルフェアに向かう途中の道、男は水音に立ち止まった。不可思議だった。あたりを見回しても大きな水場はない。あるのは焼けたコンクリート道路と、子供が遊びまわっている公園だけだ。男は首をひねる。
男の数歩先を歩く女性が振り向いた。男の妻となる女性だ。楽し気に「置いて行っちゃうわよ」とはしゃぐ女性に、男は右手をあげて応える。そして歩き出した。
以下略
AAS
58
:
◆/rHuADhITI
[sage saga]
2019/08/18(日) 02:56:01.69 ID:oj63shz20
終わりです。お目汚し失礼しました。
二日遅れとなりましたが夏葉さん誕生日おめでとうございます
59
:
名無しNIPPER
[sage]
2019/08/18(日) 03:59:37.59 ID:4OdXFmUzo
うーん最高
乙
60
:
名無しNIPPER
[sage]
2019/08/22(木) 18:35:16.55 ID:Y/UeifDZO
素晴らしかったです
文章に惹きこまれました
61
:
名無しNIPPER
[sage]
2019/08/23(金) 06:24:53.06 ID:vS+E1sv5o
素晴らしかった...
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