【シャニマス SS】P「プロポーズの暴発」夏葉「賞味期限切れの夢」
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56: ◆/rHuADhITI[saga]
2019/08/18(日) 02:54:21.60 ID:oj63shz20
 時は巡る。

「ブ、ブライダルフェアって、こんなにやってるのか!?」
「都内だけでも式場はたくさんあるもの。第一候補はあの場所としても、色々見て回って損はないはずよ」

「それもそうだが」
「大丈夫よ。私は時間があるから。ちゃんと精査してくるわ」

「いや極力都合をつけるよ。一緒に行った方が得るものは多いし、それに楽しいだろ」
「ありがとう。すっごく楽しみになったわ!」

 俺は夏葉と歩いていく。寄り添いあって歩んでいく。

「サムシング・フォーを集めてみようと思うの」
「ああ、あっちのおまじないだっけか。集めると幸せな結婚ができるっていうアイテム」

「何か新しいもの、何か古いもの、何か借りたもの、何か青いもの。その四つと六ペンス銀貨よ」
「たしか『何か新しいもの』は白い物がよくて、『何か借りたもの』は友人からがいいんだっけか。どれから集める?」

「六ペンス銀貨からね。入手難易度的に」
「……そ、そこからなのか。まあ理にはかなってるけどさ」

 今は『世界一の花嫁』を目指して研究中だ。いつかこの目指すものが『世界一の妻』になり『世界一の母』へと変わっていくのだろうか。それとも、あのファンが言ったように、芸能界に復帰して、『世界一の女優』を目指したりもするのだろうか。

「ああ、そうだ。プロポーズはやり直させてもらうからな。せっかく準備したんだし……」
「準備?」

「え、あー……いや何でもないぞ。うん、何も企んでないからな」
「そう? でも無理だけはしないでちょうだいよ」

「……無理も楽しむさ。一生に一度の大一番なんだから」
「ふふっ、それもそうね」

 未来はわからない。だけど変わらないものはある。これから先、仲睦まじく、でも時に喧嘩もして、苦難を乗り越えて。俺はどんな時も夏葉を支え、肯定し、期待をするだろう。夏葉はそれに応えて笑っていてくれるだろう。
 ああ――




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