いつかの月が君に微笑む
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30:名無しNIPPER[saga]
2019/08/17(土) 07:58:27.67 ID:fvsgqT2JO
家に帰ると昨日と同じく食事の準備ができていて、瑞穂はすっかり我が家の一員になったかのように過ごした。

まるでそうであったことが生まれたときからそうであったように、瑞穂は違和感なく我が家の一員になっていた。

「お父さんも戻ってきたら驚くだろうねぇ」

その様子を見て、母さんが呟いた。

「お父さん、島の外で働いてるんですよね?」

「そうそう、月に一度か二度、休みに戻ってくるんだけどね」

「島の外について行こうとは思わなかったんですか?」

「うーん、ばあちゃんのこともあったしね。民宿だってあるし。それに私は、ここしか知らないから」

母さんは生まれて今まで、島の外で生活をしたことがない。たまに父さんのところに行くくらいで、島外に出ようという意思はなかったらしい。

「カズくんは? 高校出たらどうしようって考えてるの?」


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